髪は、３つの部分から構成されている
１本の髪は、大きく分けると３つの層からできています。
一番外側⇒キューティクル、中間部⇒コルテックス、中心部⇒メデュラ。
キューティクル
一番外側のキューティクルの主成分はかたいタンパク質。
半透明のうろこ状のものが平たく4〜10枚重なり髪の内部組織を保護しています。
各層の表面には、キューティクルを保護する脂質成分
「ＭＥＡ（18-メチルエイコサン酸）」が存在しています。
ＭＥＡは最表面にあり摩擦にさらされ損なわれやすく髪のツヤや感触を左右しています。
コルテックス
コルテックスは、髪の85〜90％を占める繊維状のタンパク質が主成分。
コルテックスのタンパク質・脂質の構造や水分量が、髪の柔軟性や太さに影響します。
また、主にこの部分に含まれているメラニンの種類と量で髪の色が決まります。
メデュラ
メデュラは、髪の中心にあるやわらかなタンパク質が主成分。
外的な刺激で空洞ができやすい特徴があります。
メデュラに空洞がたくさんあると透過する光が散乱して髪が白っぽく色褪せて見えます。
キューティクルの表面には、ＭＥＡがある
キューティクル各層の表面は脂質「ＭＥＡ（18-メチルエイコサン酸）」でおおわれています。
ＭＥＡは、髪全体に占める割合はわずか１％未満にすぎませんがミンクの毛にもある成分で
毛髪表面の摩擦を低減してまとまりをよくし、髪のツヤや手触りを左右しています。
ただし、紫外線やヘアカラー（ブリーチ）で失われやすく、１回のヘアカラー処理をしただけで
80％が簡単に失われてしまいます。
ＭＥＡはトリートメントなどに単純に配合するだけでは毛髪表面に定着させ続けられません。
